小海市・馬流。googlemapの航空写真で見てみると、西に『八ヶ岳連山』東に『秩父連山』の山裾がせめぎ合い、其処を『千曲川』の『浸食作用』が創り出した峡谷部です。
今でこそ道幅の広い『国道141号線』や『JR小海線』さらに『広域農道』開墾された田畑が広がりますが、『秩父事件』の起きた明治18年(今から140年前)頃は、川岸の岩壁に穴を開け、其処に丸太を打ち込んで板を架け渡した『桟・かけはし』が主要道路でした。
『佐久・甲州街道』(佐久と甲州を結んだ街道)の中でも難所とされ、時に『馬』がが川に落ち、急流の中に流された事から『馬流』の地名が付きました。
近くに『秩父事件』(詳しく知りたい人はウィキペディア)の戦場となった場所に立つ『慰霊の像』や『困民党・犠牲者の墓』(秩父暴徒戦死者と表記しなければ墓を造る許可が下りなかった)が在ります。
千曲川右岸の『佐久甲州街道』を走っていると民家のブロックに駅の案内が出ています。この駅……
更に狭い交差点を曲がると
この先はホーム? 駅じゃ無くて?
ハイ。道路が直接『プラットホーム』に繋がっています。
中込方向。
野辺山方向。ハングルと中国語も表記されています。
実は此の駅、『長野県立小海高校』の最寄り駅として、学生の利用者が多いんです。
『野辺山』方面の通学時間帯に本数が増える位で、乗り遅れたら2時間半待ち!なんて事も。
此れが交通弱者の現実です。
ホームに入ったのに『入場料』は発生しません。無人駅の為、『乗車切符』は『機関車運転手(ワンマン運行で車掌はいません)』から買うしか無いからです。
と云うより、『ホーム』が隣接する個人宅への通路になってる!
そして万が一にも『運休』になった場合の『代替バス』の停留所が遠いの何の。
『小海高校』自体が山の上に在り(斜面には広いグランドを造れない為)、足腰丈夫(=スケートで常勝校)な子が多いのも頷けます。
頑張れ~。小海高校!