日影薬師堂

 

 『宮川』に架かる木造橋の先に御堂が見えました。

 

 トタンが葺かれる前は『茅葺屋根』だったんじゃないかな。

 

 

 トタンが無ければ時代劇のロケに使えたのにねぇ。

 

 今でこそ年初めには『神社仏閣』に赴き、『願掛け』するのが当たり前になっていますけど、本来『日本』は『神道』の国。

 

 神棚に祀った『神様』に新年の抱負を願うのが我が家流です。

 

 医学のなかった時代、『腹痛』とかなら民間療法による薬草(ゲンノショウコ)を煎じて飲む位の知識は在ったのでしょうが、大病に罹かると『加持祈祷』か『薬師如来』に願掛けするくらいしか出来ませんでした。

 

 願を掛ける『神社』にしてもご利益は限られていました。

 

 良縁祈願の『縁結び』には『出雲大社』 

 

 試合や競技の『必勝祈願』には『諏訪大社』

 

 農作物の『五穀豊穣』や『商売繁盛』は『稲荷神社』などなど

 

 尤も昨今は、ひとつの神様がオールマイティーに何でも願いを聞いてくれるみたいです。

 

 

 御堂の中には厨子に納められた『薬師如来像』が見えます。

 

 厨子内の『供養塔』には個人名が読み取れます。(ひょっとして個人で建立?)

 

 御供えや花なども新しく、頻繁に通っている人がいるのでしょう。

 

 早朝以外『日影』になりそうも無く、此の山の向こう側に在った『日向城』(日向は地名)に対する呼び名でしょうか。

 

 昔の人は『歯が痛い』時は『有りの実(梨の事)』を川に流して願掛けしたそうですけど効果在ったのかな。