『西宮神社』と聞くと正月十日の『福男選び』がニュースで大々的に報道されますが、元々は一般者立ち入り禁止の神事『十日えびす』(正月十日午前4時~)の後、午前六時に入り口の門が開かれます。と同時に拝殿目指して大勢が走り出し、早ければ早い程『福』が多いとされました。しかし何時からか誰が一番早く拝殿に辿り着くかの『スプリントレース』になってしまい、TV中継車迄スタンバイする始末。昨今は参加者の増加に伴い、出走エリアのくじ引きが行われ、グループ分けされてしまいます。如何に足が速かろうと前のグループでなければ『福男』にはなれません。
と此れが『西宮神社』について、多くの人が知っている事項でしょうが本当は『えびす様』をお祀りしており、この神社に参拝する為の『講』が『えびす講』です。
『えびす様』の祭日には境内に多くの店が軒を連ね、買い物客でごった返した状況にあやかり、各地の商店街が『えびす講大売出し』とか『えびす講花火大会』を催しました。
丁度農家が収穫を終え、懐具合が温かい時。冬物や正月用品の買い出しにお金が動く時でも在りました。
今では『月給』を貰える人が大半ですから、何もこの時期に『えびす講大売出し』しなくても欲しい物が簡単に手に入る時代。しかも『ネット注文』したら翌日には配達される時代です。便利過ぎて………
『さだまさし』さんの歌「関白失脚』の中に「それからアレだぞ テレホンショッピング 買い物くらい 体動かせ」を思い出してしまいます。
此方が『岩村田・相生町』の『西宮神社』
鳥居が真っ新なのは、道路拡張に伴い移転の際に新調したから。
参拝後に建屋の中を覗いますと。かなり古い歴史が在りそう。
残念ながら詳しい説明等が無かったので正確な事は分かりません。
脇に並んだ『夫婦道祖神』など。
何だか『男性崇拝』のシンボルに見えるのは………