パラグライダー

 

 20歳の頃、『石垣島』を旅行しました。

 

 それまで貯めていた貯金を解約して、初めての「飛行機』 初めての『スキューバダイビング』『パラセール』『ウインドサーフィン』『水上スキー』『ジェットスキー』 とリゾートスポーツを出来るだけ体験してみようかと。結構お金使ったのは覚えています。

 

 『体験ダイビング』ではボンベ1本分/40分位で¥10000。(だったかな?)

 

 『パラセール』が20分位の空中浮遊で¥5000。(はっきり覚えてない………)

 

 『ウインドサーフィン』は陸上講習の後、波間に浮かべて3時間位格闘してどうにかこうにか立っていられる迄。¥8000。(だから40年も前の話です)

 

 『水上スキー』 信州人ですからスキーはお手の物と思いきやまるっきりの別物。それでも直ぐに海上を滑走出来ましたけど。暫く右に左にスキー板を廻していると、ボートは大きく蛇行。船首が切り開いた曳き波(航走波)の中はほぼ平らですが、曳き波を超えたら波がモロにぶつかって、初心者には無理!(わざとやったな)20分¥5000。

 

 『ジェットスキー』 当時の『ジェットスキー』は『Kawasaki』の『立ち乗り&ポップアップハンドル』 オフロードバイクで鳴らした腕前のつもりでターンをしようと身体を傾けたら………ドボン。人が落ちてもジェットスキーは半径3メートル位の円を描いてクルクル回っているから摑まるのは簡単なのですが、体を引き上げるまでが一苦労。後部から身体を引っ張り上げる感覚です。 『ジェットスキー』はボディ下の噴射ノズルの向きを左右に向ける事で進行方向を変えます。この時バイクの感覚で身体を倒してしまうと落ちます。今の『水上バイク』は『シート』に座って『バーハンドル』を操作するタイプです。安定性が良い為、多少傾けても大丈夫。30分¥10000(発売されたばかりで一番高かった)

 

 『プレージャーボート』でサンゴ礁だけの島『浜島』までの送迎と昼の弁当付き。(これは無料にしてくれた様な?)

 

 一日遊び疲れて『白い砂浜』(サンゴ礁の死骸が粉砕されたモノ)の波打ち際に寝転んでたら何処からともなくエンジン音が聞こえてきました。甲高い音が聞こえてきたのは空の上。『エンジン・パラグライダー』でした。

 

 一番近い『竹富島』からでも5キロ以上離れている筈。

 

 頭上を過ぎ、『西表島』の方向へ飛び去って行きました。

 

 真っ青な空、かなりの高度をゆったりと飛び去る『エンジン・パラグライダー』(今は『モーターグライダー』と云うそうです)の優雅さに魅了されました。

 

 『レジャーガイド』さんに聞いても初めて見たと云ってました。

 

 で時は流れて。

 

 

 最近一冊の本を手にしました。

 

 『ゼロからのパラグライダー挑戦』

 

 その本の巻頭に書かれていたのが

 

 「この本との出会いが全ての始まり」

 

 「きっと何かが変わる。この本に出合ったあなた。あなたは、パラグライダーで大空を飛ぶ。………」

 

 暗示にかかった訳じゃ無いですけど『パラグライダー』かぁ………良いなぁ。

 

 

 私は年に数回バイクで『美ケ原ビーナスライン』を走ります。

 

 先ずは『車山』の麓に在る『単車神社』で安全祈願。その後『霧ヶ峰』手前の駐車場でおにぎりタイム。この駐車場こそが『霧ヶ峰滑空場』の滑走路の延長上に在り、着陸するグライダーがほんの数メートル頭上を飛んでいくのです。

 

 それこそ『プロレスラー・ミルマスカラス』の入場テーマ『Sky High』が大流行の頃、三角形の『ハング・グライダー』が大挙してこの大空を飛んでいました。

 

 残念ながら10年程前に起きた『ウインチ事故』以来、めっきりとその数は減ってしまい、『ハンググライダー』に於いてはその姿を見る事も無くなってしまいまいた。

 

 

 余談ですが『ハング』は洋服掛けの『ハンガー』と同じ意味で『摑まる・ぶら下がる』の意味です。

 

 一時流行ったアウトドアメーカー『HANG TEN・ハンテン』(半纏じゃ無いよ)はサーフィン用語で『10本の足の指で摑まる』という意味です。

 

 『ロッククライミング』で岩にぶら下がる時は、どう考えても『HANG EIGHT』(親指が掛けられない)

 

 

 でやって来たのが『富士見パノラマリゾート』

 

 此処で『パラグライダー』が体験できるのです。

 

 

 到着したのがAM9:00チョイ過ぎ。今日の受付は終了していました。

 

 ハーネスを身に付け、グライダーを立ち上げ、ふわりと浮き上がる。

 

 良いなぁ。と指を咥えて眺めていても邪魔になるだけなので、諦めて『ゴンドラリフト』へと向かいました。

 

 

 次回へと続く。