御巣鷹尾根・昇魂の碑

 

 上野村から清流沿いの舗装路を登り詰めると『御巣鷹尾根駐車場』に着きます。

 

 なんとこの細い山道を大型バスが上って来るそうです。

 

 ボランティアさんが駐車場所を指示しますので注意に従って。

 

 其処から山道に入ります。

 

 

 沢山の『杖』が用意されているって事はそこそこの山道を、大勢の人が訪れるって事でしょう。

 

 『スゲノ沢』沿いに、細い山道を行きますが、『慰霊登山』に訪れる大勢の人の為に道は整備されています。

 

 

 参拝道に沿って所々で『湧き水』が流れ出ています。

 

 そう。あくまで此処は慰霊の為の『参拝道』

 

 

 道の傍らに『石像・石仏』が並び、花が手向けられています。

 

 

 『すげの沢のささやき』と銘打たれた石碑が在りました。

 

 『1985年の日航機墜落事故』の悲惨なあらましと、御巣鷹山に墜落した時の位置関係、520名の尊い命が犠牲になった事と、3名の生存者が救助された事。

 

 救助のために『自衛隊員・警察・消防・役場職員・消防団・山仕事専従者』等々上野村だけに限らず県下各地・更にはぶどう峠を越えて長野県側からもかなりの人が入りました。

 

 連日連夜ニュースで報道され、写真雑誌などにも悲惨な現場写真が掲載されました。

 

 外国からも多くの報道機関が現地入りし、世界中に史上最悪の墜落事故が報道されました。

 

 そう此処は大勢の方が亡くなられた事故現場です。

 

 

 登山道が整備され、階段や手摺なども設置されていますが、一人で歩いていると何だか重い空気を感じます。

 

 

 途中に建てられている『山小屋』は『遺族専用』と一般用に分けられいます。

 

 この山小屋まで、『荷揚げ用のモノレール』が敷設されています。

 

 そして看板の地図。(ボックス内には一グループ一枚とされた地図も入っています)

 

 所々に在る『蛇口マーク』は水が汲める場所を示しています。

 

 そして振り分けられた地番。

 

 後で解ったのですが、水道は『手向けの水』や『生花』の為、振り分けられた地番は遺体の発見された場所を示しています。

 

 

 参道脇に『風車』が並んでいました。その数520本。

 

 亡くなられた方の慰霊の為に立てられています。

 

 

 私が駐車場に着いた時点で数台の乗用車が入っていましたが、一切人に逢いませんでしたが、やっとここで下って来る女性の3人連れに逢いました。

 

 夏の真っ昼間。木陰が在るとはいえ汗だくで山道を登ります。

 

 次回に続く。