『取出・百番観音』を拝観し、さて帰ろうかとバイクに跨って信号待ち。其の時『百番観音』の境内に在る『火の見櫓』の隣に、グリーンフェンスに囲まれた『石灯篭』を発見しました。
信号が変われば発車するだけなのですが、何か気になってバイクを降りました。
上部は『常夜灯』の体を成した灯籠ですが、その胴の部分。
何だ?
鱗が見えますから『龍』か『蛇』のどちらか。
台座には『石尊大権現』と彫られています。
『石尊』とは、江戸時代に大流行した『大山詣で』の『山岳信仰』と『修験道』が融合(神仏習合)した独特の宗教で『十一面観音』を本尊としました。
『龍』や『蛇』は河川や湖沼の守り神で在り、『十一面観音』に化身して治水や雨を司ったとされます。
干支の『巳』と『辰』とじゃ大分印象が違いますが、要は『水』の守り神として『十一面観音』の化身として人々から崇め奉られた存在です。
教育委員会さん。此れ凄く価値ある石灯篭だと思うんですけど。