国道254号線で『下仁田』に入ると踏切が在ります。
『上信電鉄・下仁田駅』は始発駅な為、此処から町が広がる感じ。
小さいながら商店街が在ったり、古里名刹なども存在します。
踏切脇にお菓子屋さんが在り、何時か訪れたいのですが、車を何処に停めるの?
今回はバイクでしたので是非とも寄ってみたいと思ったのですが、家と店休日が同じなのでしょうか。カーテンが閉まってました。営業はしているみたいです。
踏切の一時停止確認の時、手前の坂道に『常住寺』の案内が出てました。
先にお寺在りき。後に町が発展して線路を通した時、踏切によりチョット不便な参道になったみたい。(お菓子屋さんもそうかな)
坂を登り上げると広い駐車場が在り、下仁田の街並みを見下ろせる場所です。
石碑に彫られた『一隅を照らす』 『最澄』の言葉です。
『天台宗・五大山・常住寺』 入口の幕に描かれているのは『桔梗紋』
『吉、更なり』の文字が使われているので縁起が良いとされ『明智光秀』の家紋だったり、真言宗智山派の『円泉寺』にも使われています。
因みに『桔梗』の花言葉は『清楚・従順・変わらぬ愛』ですと。
駐車場の片隅に『伝教大師・最澄像』が立っています。
『遣唐使船』で国費で留学した『最澄』は帰国後、比叡山に『延暦寺』を建立し『天台宗』を設立します。(同じ船で『空海』も渡航しましたが此方は私費留学)
この『延暦寺』で仏教を学び、それぞれの解釈から独自の宗派を設立した人達の宗派を『鎌倉仏教』(地名では無く時代)と呼びます。
『浄土宗・法然』『浄土真宗・親鸞』『日蓮宗・日蓮』『時宗・一遍』『臨済宗・栄西』『曹洞宗・道元』などが『鎌倉仏教』と呼ばれていますが『延暦寺・講堂』にはそれぞれの開祖の肖像画が掲げられています。
山門を潜ってすぐ左手『弁天堂』が在ります。
『弁天様』は別名『吉祥天』とも呼ばれ、『七福神』に数えられる唯一の『女神』です。水辺に祀られることが多く、この水でお金を洗うと倍になると云う謂れの『銭洗い弁天』が有名です。神使は『白蛇』 手に持った『竪琴』から音楽などの芸能事や蓄財の神様として崇められています。
ずらりと並んだ『像』は 初七日・二 七日‥と 七 七日(四十九日)、更には七回忌・十三回忌・三十三回忌 迄それぞれの法要を司る『菩薩様』や『如来像』が並んでいます。
センターは『地蔵菩薩』『お釈迦様』の入滅後、『弥勒菩薩』が現れるまでの56億7000万年もの長い間、六道をくまなく廻り人々を救うとされている神様です。
現在『お釈迦様』は居ませんので『お地蔵様』が我々を救ってくれるとされています。
『菩薩』と云う修行の身の神でありながら極めて人間に近い恰好をしています。
本堂で参拝。扉は閉ざされていました。
『高橋道齊』のお墓。でも誰?
お寺の墓地の一角に鳥居。勿論行ってみます。
『稲荷神』は『神仏習合』の際、仏教の神様『ウケノミタマノカミ』と同一とされました。
『日本三大稲荷』のひとつ『豊川稲荷』も『仏教系』の『稲荷』です。
直ぐ足元に『下仁田役場』そして『川越街道』沿いに広がる集落。
涼風に吹かれ一息入れたら出発です。