青森県の北部には『斧』の形の『下北半島』と『陸奥湾』を挟んで『津軽半島』が在ります。
この『津軽半島』 最北端は『竜飛岬』と思っている方が多いですが、実は『帯島』という島が存在します。
『映画・海峡』で『高倉健さん』が朱塗りの神社を訪れますが、この『神社』の建つ処が『帯島』です。
『映画・海峡』は『青函連絡船・洞爺丸』沈没事故を受け、何としてでも北海道と本州をトンネルで繋げたいとう当時無謀とも思える計画に挑んだ男達のドキュメンタリー映画です。
監督の『森谷史郎』さんの作品は、何れも『男の生き様』がクローズアップされる作品が多く『高倉健さん』がピッタリのはまり役です。
『日本沈没』『動乱』『海峡』『八甲田山』『聖職の碑』等々何れも大ヒット映画を撮られる方で、『黒澤明さん』と並んで大好きな監督です。
漁港の外れ、本州とは橋でつながっていますが『島』です。
『島』の定義は、四方を水(海水・淡水)で囲まれている事。
三方を水に囲まれていると『半島』
陸地が突き出ていて左右二辺が水に囲まれていると『岬』
三角形に突き出た陸地の先が『崎』 となります。(だったと思う)
先ずは一礼して鳥居を潜り参拝。
『弁財天』を祀っており、豊漁・安全祈願に備えられた御酒が沢山並んでいました。
『弁財天』は芸事の神様のみならず、『水』を司る神様でも在るから『海が荒れないで、無事に帰って来れます様に』『豊漁になります様に』などの祈願をする方が多いのでしょうか。
旅先の『神社仏閣』で『願掛け』すると、願いが叶った時に『願ほどき』『お礼参り』に訪れなければならないので、滅多に願掛けすることは無いのですが、この時は『漁師さんが無事帰れます様に。世界中の争いが無くなります様に。商売が続けられます様に』と願掛けしました。
『映画・海峡』では小さな防波堤が在るだけでしたが、『神社や港』を護る為に巨大な堤防に変貌していました。
海の向こうに見えるのは『下北半島・大間崎』 薄っすら見えているのが『北海道』です。
そして堤防の突端真下には『青函トンネル』がある筈です。
『青函トンネル』が開通し、『新幹線』が乗り入れる前(1988~2016)は『在来線』が『北海道』と『本州』を繋いでいました。
その期間には『津軽海峡海底トンネル駅』が存在し、予約して置けば駅で下車する事が出来たそうです。
現在『新幹線はやぶさ』は『新青森』~『新函館』区間はノンストップで通過してしまいます。
でも『竜飛岬』に在る『青函トンネル竜飛斜坑線記念館』では実際に工夫がトンネル工事の為に利用した『斜坑線』(ケーブルカー)に乗って『作業抗トンネル』迄降りる事が出来るんです。
当時、このトンネルの一角に、途中下車した人が次の電車を待つまでの間に退屈しない様にと『ドラえもん・のび太の街並み』が再現されていると噂されましたが……真っ赤な嘘でした。
『青函トンネル竜飛斜坑線記念館』は又後程。
高台が『竜飛岬』その下に集落や港が在ります。
右端に見える朱色が『弁財天』
堤防の上から『帯島』の岩礁を振り返る。
薄っすら見える『北海道』 待ってろよ~。新幹線で一っ飛びだぜ。(行かないけど)