津軽海峡冬景色

 

 ご存じ『石川さゆりさん』の大ヒット曲です。

 

 私が初めて『北海道』に渡ったのが17歳。高校三年生の夏休みです。

 

 当時は高速道路も全線開通していなくて(お金が無いから出来ていても乗らない)、碓氷峠を超えて高崎から50号線・国道4号線を乗り継いでひた走り。

 

 大雨の中、『仙台』で野宿して夜明けとともに更に北上。

 

 『青函フェリー』にバイクを乗せて夕方には『函館』上陸。

 

 その後野宿しながら一ヶ月間、『礼文島』やら『野付半島』『ノシャップ岬』『襟裳岬』『夕張』『帯広』『小樽』……北海道中を走り廻っていました。

 

 『青函フェリー』では『紙テープ投げ』のイベントは無かったと思いますが、『礼文島』から『稚内』に戻る時、乗船時に紙テープを手渡され、見送る人に向かって投げました。

 

 『伊勢正三』さんの名曲『海岸通り』

 

 ♪ 貴方が船を選んだのは 私への 思いやりだったのでしょうか

 

  別れのテープは 切れるものだと何故 思わなかった……

 

 別に只の一乗船客でしたが、見知らぬ女性がテープを拾った瞬間、感情が込み上げてきたのを覚えています。

 

 『吉田拓郎』さんなら『洛陽』の中に

 

 ♪ あの爺さんときたら わざわざ見送ってくれたよ

 

 おまけに テープを 拾ってね 女の子みたいにさ

 

 昔のフェリーは情緒が在りました。(海洋汚染防止の為、紙テープであろうと全面禁止)

 

 更に『津軽海峡冬景色』では

 

 ♪ 上野発の夜行列車落ちた時から……今は『新幹線ハヤブサ』で『新函館』まで4時間チョット。 まぁ新幹線の乗客も無口ですけど。

 

 ♪ ご覧あれが 竜飛岬 北の外れと…… 

 

 『新幹線はやぶさ』は『竜飛岬』を観る事も無く海底トンネルに吸い込まれていきますけど、ホントの『竜飛岬最北端』は『帯島』です。

 

 『高倉健』さん主演の『海峡』に登場する港の脇の『朱塗りの神社』、『弁財天』が建っているのが『帯島』です。橋で繋がっているけど四方を海に囲まれたれっきとした『島』です。

 

 『竜飛岬』の駐車場に降りると、海側に大きな石のモニュメントが立っています。

 

 

 この石碑のすぐ裏手に『階段国道』が在ります。

 

 

 まぁ降りないですけど。

 

 

 人が居ない瞬間に撮影しています。 

 

 「赤いボタンがある。押してみようポチっとな」 (イントネーションが解かる人は50歳以上)

 

 『タイム〇カン』では大爆発が起こり、『ドロンジョ様』が際どい恰好になるのがオチなんですけど、現実は大音量の『津軽海峡2番』が流れます。

 

 次から次に人が訪れてボタンを押しますので、エンドレス状態で流れ続けます。

 

 お土産売り場の人はたまったもんじゃ無いだろうに。(慣れちゃった?)

 

 でも歌詞をよくよく考えると、男と別れて(離婚して)実家に帰る状況。それも女性から別れを告げている。

 

 DV?女癖の悪い男? う~ん昭和のドラマだ。今なら離婚訴訟に賠償金請求!

 

 

 石碑の裏側まで興味持つ人はあまりいないでしょうけど、私、物好きなもんで。

 

 『石川さゆり』さんの『津軽海峡冬景色』の大ヒットのお陰で、『竜飛岬』を訪れる人が格段に増え、経済効果も上向きました。

 

 『三厨村』村長として、感謝の気持ちをを表す為、此の地に石碑と音響システムを設置しました。

 

 でも個人名は要らなくない?