此の建物の広大な駐車場は、『青函トンネル工事』の『資材置き場』兼『宿舎』が在ったそうです。
『宿舎』と云っても昔の『タコ部屋』等では無く、『プレハブの個建て』で、敷地内には売店・医療施設なども在り、集落を形成していたそうです。
試しに周囲の道を廻ってみましたが、『電力会社』『鉄道会社』『電話会社』などの建物が点在しているのですが、どの建物も『立ち入り禁止』&『人の気配無し』
『青函トンネル本州方竜飛』と大書きされた看板の下に『トンネル』も在るのですがやはり立ち入り禁止です。
ではでは『記念館』へと階段を上りまして。
『資料館入館料』と『体験坑道乗車券』がセットで大人¥1500
『体験坑道乗車』は『斜坑線』を『ケーブルカー』で降り、『旧竜飛海底駅』に隣接した『作業抗トンネル』をガイド付きで散策できると云う物。所要時間は約40分程。
私が到着時した時はケーブルカーが発車したばかり。次の発車時間まで資料館をぶらつきますか。
トンネルが立体的に表現され、地質や傾斜具合も表現されています。
『青函トンネル開通後』は新幹線に接続されるまでの期間、在来線特急が本州と北海道を結んでいました。其の時は『竜飛海底駅』が存在し、途中下車して『作業抗』の中を散策出来たそうです。
都市伝説では広い空間が在り、のび太の遊んだ広場が再現されているとウワサになりましたが、実際は『土管』が積まれた場所が在っただけとか。
ガイドの若い女性に『土管と広場』の存在を訪ねた処、「在来線の頃は在ったかもしれませんが私は知りません」との事。(そりゃそうだ四半世紀も前の事だもん)
最初から『新幹線規格』のレールと『在来線規格』のレールが敷かれていた。
右車輪用の一本は共有の為、『三線式軌道』です。
実際のトンネルの大きさも展示されています。
本州側から掘ったトンネルと、北海道側から掘ったトンネルの貫通点は実際には若干ズレていたそうです。それでもこの精度。直線では無いからレーザーポインターとかも使っていないのにですよ。
其処から空間を広げていくから幾らでも修正は効くんでしょうけど。
有名な『進入魚』(浸水に紛れて魚が飛び込んだ)も展示されていました。
いやはや一歩間違えれば、トンネル全体が水の中だった?
貫通点の石も展示されていました。
貫通式で汲み交わされた『桝酒』の『桝』や、『石』はトンネル工事従事者に配られたそうです。
そう云えば『トンネル神社』にも『貫通石』が御神体として祀られていましたっけ。
それでも時間を持て余した人の為に『青函トンネル工事』に関するビデオが流されていました。残念ながらケーブルカーの出発の時間が近づいた為、途中で退席です。