『黒部ダム計画』成功へのカギは、『資材運搬用トンネル=黒部トンネル』の貫通に在りました。時に頑丈な岩盤層を迂回し、時に浸水。そして最大難関の『破砕帯』をもクリアーして『黒部トンネル』が貫通しました。
現在『電気バス』(トロリーバスは廃止です)に乗って『扇沢駅』~『黒部ダム駅』を通る事が出来ます。でもこのトンネル決して真っ直ぐな直線じゃ無く、上下左右にくねっています。
レーザー測量の無い時代に『黒部ダム側』と『扇沢』側両方から掘り進んで、紆余曲折の末、すれ違わないでピンポイントで出逢うのが凄い。(と思うのは私だけ?)
通称『もぐら号』 観光だけかと思いきや、点検作業員が後から乗って来て、立派に現役の仕事しています。
搭乗口の扉が閉まると、正面の『油圧ゲート』がゆっくり引き上げられて開きます。
両方一遍に開いてしまうと、地下からの風圧が一気に出口に向かってしまう為、時に危険だとか。
「エヴァンゲリオン。発進」の気分でゲートの開くのを観てましたが、そのゆっくり感は、『マジンガーZ』で秘密基地のプールが開き『マジンガーZ』が現れる感じ。又は『サンダーバード2号』発進の際、ヤシの木がゆっくり倒れて滑走路が現れる様。(歳が解かる?)
『ケーブルカー』は普通、頂上駅を頂点に二台の客車が長いケーブルで結ばれ、ど真ん中の中間点には、すれ違う為の複線区間が在る筈。でも此処の『斜坑線』は車両一台で運行しているから拡幅部も無くすれ違いも在りません。最上部の大型ウインチに全てのケーブルが巻き取られる仕組み。ケーブルカーと云わず『斜抗線』と云う由縁でしょうか。
安全を期すためか、運行上の決まりなのか『運転手』が搭乗し出発です。
『海底駅』迄撮影しましたがず~っと同じ風景。(つまらないからパス可)
軌道の真ん中にケーブル支持の滑車が見えます。
扉が開くと発車。
『もぐら号』の最前列から『Go-Pro』にて撮影。
傾斜角250‰ 区間778mを9分で下ります。
海底駅では若い女性スタッフが出迎えてくれてガイドしながら作業抗散策が始まります。
薄暗い海底駅でポツンと一人……
某夢の国の『ホーンテッド〇ンション』でゲストが集った広間の壁が何時しか長~く伸びて(実際には大型エレベーターが地下に降りただけ)ゆっくり振り返ると扉の向こうの薄暗い闇の中にメイド姿の若い女性が一人…… 思うんですけどこの『メイドさん』とか『お化け屋敷』のお化け役とか怖く無いのかな?仕事だからプロ根性持ってるのかも知れませんけど。
コンクリート吹き付けの作業抗の中には、当時の作業で使われた『ブルドーザー』などが展示されています。
此の『作業抗』が完成したから『青函トンネル本坑』の工事が可能になった訳で、ほんの一過程でしか無いんですね。
現代主流の『トンネルシールド工法』とは違い、掘削機で土&岩石を掘り進め、補強してからコンクリートを吹き付ける工法=『NATM』だと思われます。(違ってたらスミマセン)
団体行動ですのでゆっくりパネルを読んでる暇在りません。写真に撮って置いて後で読み返そうと思ったのですが、私のカメラの性能では、ノーフラッシュ=ピンボケが当たり前。(最近のスマホの方が断然綺麗に撮れる!でも私のスマホはかなり古いから)
切羽詰まったの切羽?
『一休さん』の禅問答「作麼生・そもさん」(さあどうだ!)に対しては「説破・せっぱ」(答えてやらぁ)だから字が違うか。
注意喚起ならば『黄色と黒』 危険告知ならば『赤』 『青』って?
♪ 文字の乱れは 線路の軋み 愛の迷いじゃ ないですか
『愛の終着駅』 八代亜紀さんの名曲。新幹線じゃそれも無い。
此の坑道の突き当りの扉の向こうが『青函トンネル本坑』
新幹線が通過します。でも現在立ち入り禁止です。
ガイドさんに聞いてみました。「ドラえ〇んの町が、再現されていたってホントですか?」 「さぁ 私の生まれる前の話ですから……」
1983年のトンネル貫通。1987年試験列車がトンネルを走行し本格運用が開始される。
1988年『青函トンネル開通』列車で本土と北海道が結ばれる。と共に竜飛海底駅運用開始。(多分この時の作業抗内に積まれた『土管』が『のび太の町』の広場に積まれた土管に似ていたんだろうな)
2014年竜飛海底駅廃止。2016年『在来線廃止』そして『北海道新幹線開通』
まだ『青函トンネル』を通った事無いですので『大人の休日倶楽部(ミドル)』で北海道に渡ってみますか。何時に成るんだろ?