陸奥湾

 

 さて無事レンタカーを借りまして、一路向かうは『下北半島』

 

 ところが、事前予約の時に勘違いしていたのか返却場所は借りた店舗になっており、急遽『乗り捨て』に変更は不可(次の予約が入っているらしい)との事。

 

 あちゃ~。『大間』で返却し、フェリーで『函館』に渡ろうと思ったのですが、青森まで帰ってこなきゃ……(大間のマグロ・函館の朝市ラーメンは今回パスみたい)

 

 下北半島にも高速道路が部分開通しており、無料で通行できます。(完成したら有料に成るんだろうな)

 

 でも昔走った旧国道の延々とまっすぐ走る道。交通量も信号も少なく、快適に走れたと思ったけど。

 

 コンビニの無い時代で、やっと見つけた『トラック野郎御用達』の雰囲気満載のドライブイン、隅っこの方で一番安い『ラーメン』を食べてると、トラック野郎の兄ちゃんが話かけてきて、「わったらこ~たらが?」(としか聞こえなかった)多分「お前、何処から来た」(以後通訳)「何処まで行く」「幾つだ」「腹減ってるならこれも食べろ」と偉いもてなし振り。(そのグループのテーブルには、〇ールの空き瓶が数本……見なかった事に)何故か『カツの煮込み』だったり『刺身の盛り合わせ』(食べきれなかったんでしょうね)が私の目の前にズラリ。「気を付けて旅しろよ」と云って出て行ってしまいました。食べ終えてラーメン代を払おうとすると『頂いてます』ですと。『フーテンの寅』さんや『トラック野郎・桃さん』を感じました。男だねぇ。

 

 令和の現在では『飲酒運転絶対禁止』ですけど当時は……ねぇ。

 

 部分開通したばかりの高速道路は片側一車線。実は此れが曲者で、工事用ダンプが土砂等を積んで高速道路の工事現場に向かう時、ビッチリ制限速度を護る為、(対面交通区間制限速度50㌔)ダンプの後ろは塞がれた車で長蛇の列。やっとこさ追い越し区間に入っても追い越せる車の台数は多寡が知れていて、又次の対面交通区間に突入。結局下道と大して変わらないんじゃないかと思えるくらいゆっくりドライブ出来ました。(基本高速道路は、運転手がわき見運転しない様にワザと(?)防音壁を高くしたり、山間部を走らせます。瀬戸大橋なんぞ一番左の走行車線はゆっくり走りたい車(わき見運転禁止)が安全速度で走行しています)

 

 まだ未完成の為、途中から一般道に降りるんですけど、それでも大して変わらんスピードで車は流れて行きます。

 

 真っ直ぐな道。大好きです。

 

 日本一直線の長い国道は『北海道・国道12号線』だったと思いますけど、アップダウンの先にさらに直線が見えたような。

 

 但し、高速道路などで何処までも直線だと『ハイウエイ・ヒプノーシス現象』を誘発しやすいとか。研究の結果、適度なハンドル操作を必要とするカーブを造り、緊張感を持たせるらしいです。でも『自動運転level5』が認可されたらどうなるんでしょうね。

 

 『わき見運転し放題』にならなきゃ良いんですけど。

 

 

 先ず下北半島で真っ先に向かった先が『釜臥山』

 

 『かまぶせパノラマライン』をぐんぐん上って行くとだんだんガスって来ました。

 

 上の写真は『恐山展望台』から観た『宇曽利山湖』

 

 『霊場恐山』が見える筈ですけど雲が……

 

 

 結構な山道ですけど意外と交通量が多いです。

 

 皆さん『釜伏山展望台』に向かうみたい。

 

 

 で考えました。『釜伏山展望台』に行ってもガスってるんじゃ……

 

 晴れていれば、確かに『むつ市』の夜景が綺麗そう。どころか陸奥湾越に『青森市』まで拝めそう。

 

 う~ん。パス。これ以上標高上げても雲の中だし、又何時か来ればいいじゃん。

 

 

 昔、バイクで此処ら辺りまで来た事が在ります。(門が違うかも)夏休みを利用して東北を一周しようと計画、その日の野宿予定地『恐山』を目指して走ったのですが、思った以上に遅い時間になってしまい辺りは真っ暗。街灯一つない山道を、薄暗いバイクのヘッドライトで走っていましたが、闇の中を杖を突いて歩く白装束の集団を目撃してしまい、鳥肌が立つどころか総毛が逆立つ!(ヘルメットだから髪の毛は無理)のを感じそれ以上進むのを諦め引き返しました。だって闇の中を明りも無しに歩いてるんですもん。正直チビッたかも。ひょっとして見えてはいけないモノだった?

 

 故に今回、門を潜る前に車を降り、一礼してから進みました。

 

 どうぞ何も起こりません様に。