『此れは この世の 異らず
三つにも成らぬ 幼子が
ひとつ積んでは 父の為 二つ積んでは 母の為』
仏教の教えに『五逆罪』が在ります。(詳しくは調べて貰うとして)
父を殺してはならない。母を殺してはならない。悟りを得た者を殺してはならない。僧侶を殺してはならない。仏陀を汚してはならない。との教です。
『賽の河原』は亡くなった者が行く場所です。
仏教では人間が死ぬと『剥ぎ取り婆』が衣服を脱がし、その重さを測る事で生前の『罪』を推し量ります。それを『閻魔大王』が判断して『地獄・極楽』への振り分けをします。『極楽』へ向かうものは『三途の川』を渡るのですが、誰かの手助けが必要となります。それが『父・母』とされますが、幼くして亡くなってしまうと、後から来る『父・母』を待ち続ける事に成ります。その長き時間を潰す為に河原の石を積んで『石の山=ケルン』を造ります。しかし夜中のうちに『鬼』がやって来て、幼子の積んだ『石の山』を崩してしまいます。又朝が来ると『父・母』を待って石を積む……と云うものらしいのですが。
『恐山・霊場』の少し手前、『硫黄の匂い』を強く感じようになると『宇曽利湖畔』に出ます。川の手前の駐車場に車を停め、湖畔を散策すると『剥ぎ取り婆』(脱衣婆・脱衣爺)の像が立っています。
『宇曽利湖』はハートの形の綺麗な湖なのですが『恐山』のイメージが強すぎて湖畔に立つのが『剥ぎ取り婆』
『十和田湖』なら『乙女の像』が観光ポイントになっていて、蒼い湖畔に真っ白な像を写真に収める人が多いのですが、此処を写真を撮っている人は少ないみたい。
すぐ脇に『三途の川』に掛かる橋が在るのですが渡る事は禁止。
そりゃそうだ。何か在ったらどうすんの?
『立山』の『立山博物館』傍に『布橋』と云う橋が在ります。誰でもが渡れる橋なのですが『あの世』へ渡る橋とされていて『特別な人』が白装束で渡る橋だそうです。
私も途中で引き返しました。だってまだまだこれからだもん。
合掌して次に進みます。
子供を亡くした人が逢冷めるのでしょうか『風車』が廻っていました。
でも『仙台四郎』が何故?