赤レンガ

 

 それまで一部の西洋建築でしか使われていなかった『赤レンガ』が、その強固さや建築のしやすさから明治末期~急速に広がります。

 

 有名な処では『小樽運河のレンガ倉庫』『函館倉庫街』や『横浜・馬車道』『碓氷峠・鉄橋橋脚』『富岡製糸工場』『東京駅』や『深谷駅』も『赤レンガ建築』です。

 

 『レンガ(煉瓦)』を積み重ねる事によって巨大な空間を創り上げる技術は、どれもこれも感心するばかりです。

 

 特に『碓氷峠・めがね橋』の橋脚は上に向かって広がり、隣の橋脚と繋がって更にその上に鉄道が敷かれ『汽車』が走るだけの強度を持っていたんですから凄い技術です。

 

 『日本最古の木造橋 大月・猿橋』は木製の『枯木(はねき)』を重ねた『刎橋(枯橋)はねばし』として有名ですが、『レンガ』で同じ様に重心をせり出させ、隣の橋脚と繋げてしまう。明治25年の技術ってんですから素晴らしい。

 

 ところで何故『赤い色のレンガ』か知ってます?

 

 含有成分に『鉄』が多く含まれ、酸化(錆びる)する事によって発色するそうです。

 

 それ以前の『レンガ』は『日干しレンガ』 粘土に藁などを混ぜ、足などで良く踏んで型に詰めて成形し、日光で完全に乾燥させただけの物。『映画 ベン・ハー』(スパルタカス?)でしたか、『チャールトンヘストン』扮する奴隷が泥だらけになって粘土を踏んでいるシーンが在りました。古代ローマの巨大建築物は全て日干しレンガで出来ています。(行った事無いですけど)

 

 現代なら『耐震性』がどうのとか、『建築基準法』で安全性が担保されていないなんて事になるのでしょうけど。

 

 でもやっぱり美しいですよね『レンガ建築』って。

 

 

 『赤レンガ郷土館』と案内図に在ったので足を延ばしてみると、『ツートンカラー』?

 

 

 

 『秋田銀行本店本館』の跡でした。

 

 恐る恐るドアを開けると受付が在り、料金を払って中へ(確か大人¥310高校生以下無料) 

 

 私、訪れた先で貰った『パンフレット』や『入場券』は全てハードケースに入れて持ち帰りファイルに整理します。でも此処の入場券が見当たらない。落としたかな。

 

 電車の待ち時間などに読む本に『栞』代わりに挟んだりすること在りますけど、今回持って行った本『ヘミングウェイ短編集』の間にも無かった。(旅のお供に『短編集』)

 

 

 高い天井からぶら下がる『シャンデリア』や『黒檀』の窓口、ガラスは縁に細工が施され、淡い光の白熱球ランプが優しく光っています。此れが『LED』じゃ又違うんだな。

 

 漆喰の白さもさる事ながら、天井や壁面の細工の見事な事。ホワイトバランス失敗して写真在りません(詳しくはホームページへ)

 

 

 おそらく店長(店長っていうか?)の座っていたであろう場所からの眺めです。

 

 そして背後に

 

 

 『大金庫室』への頑丈な扉。観音開きなのね。

 

 何だかワクワクしません? 頭の中に『rupan the 3de』が流れて来るんです。

 

 昔、小学校の掃除時間に担当したのが校長室。(多分小6)友達がふざけて金庫のダイヤルを回していたら先生に見つかり班員全員ビンタでした。私ゃバケツに水汲みに行っていてその場にすら居なかったのに。今なら教育委員会通告モノですね。

 

 金庫室の中は椅子とモニターが置かれ、多分観光案内や建物の説明が流れるのでしょう。(この時はビデオが流れていませんでした) 

 

 階段が在り二階部分に昇ってみたかったのですが立ち入り禁止。此ればかりはしょうがない。

 

 

 『貸金庫室』でも在るのだろうか。手摺の傷から想像するにかなり頻繁に昇り降りしたのではないでしょうか。

 

 『貸金庫』等とは無縁の生活です。映画やTVドラマでしかお目に掛かった事ないですから一目見てみたい気もするのですが。

 

 ♪ 真っ赤な薔薇は あいつの唇 優しく抱きしめてくれとねだる

 

 う~いかんいかん。だから立ち入り禁止だってーの。非常ベルでも鳴ったら大変だ。