こーちゃんの大好きな『日本三大〇〇』
『夜景』『瀑布』『ガッカリ有名観光地』など様々なランキングが発表されています。(誰が調べるんだろう?)
其の中で『日本三大稲荷』 知ってます?
一説では『京都伏見稲荷』『愛知豊川稲荷』『佐賀祐徳稲荷』とされていますが、『京都伏見稲荷』以外は諸説あり『茨城笠間稲荷』や、地元長野の『佐久・鼻顔稲荷』なども候補に挙げられています。
で今回『香嵐渓』まで出かけましたので『商売繁盛』の祈願に『豊川稲荷』に参拝です。
ナビされた道を走っていて気が付いたのは、地方県道がドンドンバイパス化され、下手に国道など走るより信号は少ないし、コンビニは点在しているしで実に快適。しかも高速経由より断然近いし早い。
実はバイクで何回か訪れているのですが、何時も総門の脇に停めていたので駐車料金がかかりませんでした。今回車で行ったので私設駐車場¥500を利用です。
気がつきました? 停めたのが『総門』 そう『豊川稲荷』は『妙厳寺』というお寺に在ります。

この門の並びに『交番』が在って、十数人の『お巡りさん』や『報道カメラ』が交番を取り巻いていました。すわ事件か?(言い方が古過ぎ) 境内に居たお巡りさんに恐る恐る「何か在ったんですか?」と尋ねると「交番の新築完成記念式です」ですと。
そう云えば以前は交番が道向かいに建っていた気がする。
総門を潜り手水してから真っ直ぐ参道を進んで『妙厳寺・瑞祥伝』にて参拝。
でも入り口は閉ざされていました。
一旦参道の石畳を戻り、分岐から廻りこむと

『大鳥居』が立っています。此処からが『豊川稲荷』のエリアです。
お寺の中に『鳥居』って実はよく見かけます。
『ぴんころ地蔵』の『成田山薬師寺』の境内にも在るんです。(知らなかった?)
行き過ぎた『神仏習合』を禁ずるため、明治政府が発した『神仏分離令』の為に、神社内に在った多くの『仏教』に関する物、『寺院』『仏像』などが壊されてしまいました。
『神社』の境内に在った『寺院』は『壁や垣根』で分離されるか移築、若しくは壊されてしまいました。
各地に見られる『神宮寺』という名前の寺院はそもそも『神社』に祀られていた寺院です。
『諏訪大社・上社本宮』のすぐ隣に在った『神宮寺』は『諏訪大社』の数倍の面積を持っていましたし、佐久市の『臼田・新海三社神社』の境内にも寺院がかつて存在し名残の『三重塔』が残されています。『神宮寺』は移築できたのですが『狛犬』と『三重塔』だけはそのまま残されています。
で話を戻しまして

『豊川稲荷』の拝殿です。(祀られている神様を敬う場所)
『宝珠・ほうしゅ』の描かれた提燈は仏教形式。でも『鳥居』は神道。
『稲荷神』と『仏神・ウケノミタマノカミ』が同一視された為に起きた現象です。
難しい事は考えずに、参拝を済ませ裏手に廻りこむと。

沢山の奉納幟=『千本幟』を過ぎ(現在は一方通行です)

『霊狐塚』へ。

『稲荷神』の使いが『狐』であって『狐』を神としている訳では在りません。
『弁財天』の神使が『白蛇』だったり『大黒天』の神使が『鼠』だったりと、普段人間からは厭われる存在の動物が多いですが、其処は『神様』ですから差別等は在りません。
どころかこの頃では『野球球団マスコット』や『きつねうどん』のキャラクターとして『可愛い系』の『キツネ』が持て囃されています。
上の写真、よく見ると『可愛い系』も存在します。

『霊狐塚』でお賽銭の後、『奥之院』で『切火祈祷』と『灯明』をお願いします。
此処は『妙厳寺』の『奥之院』ですので『灯明』と何故か『真言』を唱えます。
奥の院には『大岡越前』が奉納したとされる『狐の石像』が在り、撫でさすりながら願掛けします。
最後に『切火祈祷』 厄除けの『切火』を『祈願者』と『開いた財布』に受けます。
『銭形平次』の奥さんが『火打鉋』で『切火』を切るシーン、お馴染みですね。
私もサバイバル用に『火打鉋』を買いましたが、此れで火を熾すなんてまず無理。(メタルマッチの方が確実です)
昔の人はホント大変だったんだな。